どうも。キャンプインストラクターのaki.freedomです。
薪ストーブ購入後、いきなり本運転は薪ストーブにとってあまりよろしくありません。最悪壊れるケースもあります。
そこで今回は薪ストーブの火入れ(慣らし運転・慣らし焚き・試運転)についての記事です。
テンマクデザイン ウッドストーブサイドヴューの記事はこちら
【動画有】薪ストーブ検討中の方に見てもらいたい!テンマクデザイン×ウィンナーウェルのウッドストーブサイドヴューLのレビュー! - 前世は、ねこ
薪ストーブを火入れ(慣らし運転)する目的
先ほどありましたが、薪ストーブの火入れは「壊さない為」「薪ストーブを温度に慣らす」「製造時に付いた油分を飛ばす」の目的があります。
いきなり高温運転すると、薪ストーブが大きく歪み最悪壊れます。
そこで温度を100℃→200℃→300℃と徐々に高温に慣らしていきます。
「キャンプの時でいいじゃん!」との意見がありそうですが、結構油分が飛びますので幕内は悲惨なことになりますし、慣らし運転の温度では暖も取れないです。また、一度完全に冷ましてやる方が薪ストーブには良いです。
慣らし運転後の2回目使用時も、一気に高温にはせずに徐々に温度を上げて慣らして最終本運転が望ましいです。
準備する物(推奨品)
- 軍手(作業用手袋)
- 耐熱のグローブ
- 火ばさみ・トング等
- 着火剤(バーナーなどで炙って着火してもOK)
- ストーブ用の温度計
- 灰取りする容器または袋等
- 小さめのほうき(100均の物でOK)
- 防錆潤滑剤
これに消火器があれば完璧です。
なお「焼き付き防止耐熱潤滑剤は用意しなくてよい」です。
煙突に焼き付き防止耐熱潤滑剤って本当に必要?ステンレス製薪ストーブの煙突について(少し辛口です。) - 前世は、ねこ
慣らし運転(慣らし焚き)やり方
取り扱い説明書にそって薪ストーブを組み立ていきます。
軍手でよいので手袋をしましょう。手の保護もあるのですが、手の皮脂がステンレスに残ると焼け跡になります。
火入れ時は風がなかったので本体の脚だけペグを3個所だけ打ちました。なお、スパークアレスター(煙突先端)を張り綱を使ってペグダウンする時、張り綱は5mぐらいで大丈夫です。風が強い場合はやめておきましょう。
温度計があると便利です。おおよその温度と状態が把握できます。
薪ストーブは通常、温度200℃〜300℃で運転しますが、慣らし運転は温度を一気に上げずに「100℃で数分、200℃で数分…」みたいな感じで上げていきます。筆者も大体10分〜15分ぐらいで徐々に温度を上げていきました。また、製造時についた油分の煙りは、一時間程度出ますが大丈夫です。
片付け
完全に冷まして収納です。熱いうちは火傷します。また、温度が下がらないからと言って水をかけて冷ますのはNG。急激な温度変化で歪みます。慣らし運転する時は余裕を持って行いましょう。
燃焼効率が良いので灰はこんな感じです。灰は付属のリフターで掻き出して、最後にほうきで出してやれば綺麗になります。
灰入れはクオルツの火消し壺を用意しました。オールステンレスでリーズナブル!BBQで残った炭にも使えますのおすすめです。
煙突はこのような感じで本体に収納します。(リフター入れるの忘れていました。笑)
本体を逆さまにしたら収納し易いです。ロストルはストーブ本体には入りませんので別保管となります。
余談
天板は必ず歪む
天板は熱で必ず歪みます。ただ、熱いうちは金属が膨張しており開けにくいですね。
冷めると問題なし
熱の影響で正面の空気調整窓の開閉が少し引っ掛かりましたが、冷めると問題無し。煙突ダンパーも変わらず。慣らし運転をせずにいきなり高温運転だと大きく歪みますので、慣らし運転の重要性が分かります。
完璧なステン焼けを求める人は脱脂推奨
ステン独自の焼け色になりました。しかしながら軍手をして組み立てしたのですが、製造時に付いた誰かの皮脂?みたいなものの跡が残ってしまいました。
気になる方はパーツクリーナーで油分を完全に取り除いてから火入れした方がいいでしょう。
まとめ
薪ストーブの慣らし運転する目的は「壊さない為」「薪ストーブを温度に慣らす」「製造時に付いた油分を飛ばす」があります。永く使うためにも慣らし運転は必ず行いましょう。
最初はダンパーと空気調整窓が難しくも感じますが、慣れと感覚の部分が多いので何回も触ってみましょう。