どうも。キャンプインストラクターのaki.freedomです。
前回はテントの選び方【サイズ・人数編】で、テントを選ぶ際のサイズ・人数について分かりました。サイズが決まると、次に気になるのがテントに使われている生地についてです。
そこで今回はテントの選び方【生地編】です。
生地について分かると少しマニアックになれます。笑
テント選び時のサイズ・人数についてはこちら。
テントの選び方【生地で選ぶ】
テントで使われている生地は主に、ポリエステル、ナイロン、コットン、ポリコットン(TC=テクニカルコットン)です。
生地素材もそれぞれ一長一短あり、重量があるテントは車がないと運べないし、オートバイ・自転車でキャンプ、ソロキャンプに行く時はなるべく軽量コンパクトなテントがいいですよね。そこで用途に合わせて選択します。
ポリエステル
テント生地ではポピュラーな素材です。
吸湿性が低く乾きが早く、リーズナブルでコスパが良い為、テント素材ではメジャーな存在です。耐火性は低く、火の粉で簡単に穴が空きます。
ナイロン
超軽量、摩擦に強く柔軟性がある素材です。
ポリエステルよりも軽量でUL(ウルトラライト)テントに使われており、山岳向きのハイエンドモデルに多く使用されています。ポリエステルに比べて高価です。耐火性は高く、自己消化性があります。
コットン
天然素材のコットン生地です。
ナチュラルな風合いが魅力です。通気性が優れ、結露に強いです。テントで使用されてるコットン生地には撥水、抗カビ加工されています。
皆さんもご存知だと思いますが、コットン製品の洗濯時、水を含ませると膨張しそれ以上は水分は吸いません。それと同じ原理で水を防ぎます。が、決して耐水圧が高い訳ではないので、小雨を超えると凌げないこともあります。
吸水性があるコットンは乾きにくい為、完全乾燥させないとカビが発生します。生地は厚めで重量があります。遮光率は高く日陰を作り出します。
火に強く難燃性の為、多少の火の粉では穴は空きませんし、燃え広がりません。
価格は高めです。
ポリコットン(TC・T/C =テクニカルコットン)
双方の特性と欠点を補ったハイブリッドな生地です。テント生地ではコットン65%:ポリエステル35%混紡が多く、コットンの特性が強い感じがします。
コットン同様に、通気性に優れ、結露に強く、コットンに比べ軽量で乾きやすく、ポリエステルに比べ火に強いです。こちらも遮光率が高いです。
コットン繊維の吸水性があるので乾燥が不十分だとカビが発生します。耐水圧はコットンより気持ち高いぐらいです。
価格はコットンより安く、ポリエステルより高めです。コットンよりは軽量ですが重量感はあります。素材の特性上、織りムラ・織りキズが発生します。
日本の気候にはコットンよりポリコットンの方が向いています。
キャンプを始める方・初心者の方におすすめテントの生地
キャンプを始める方・初心者の方におすすめはポリエステルです。
なぜポリエステルかと言うと、価格帯もリーズナブルでお求めやすく軽量で取り扱いしやすいからです。
近年トレンドのポリコットンも良いですが、こちらはきちんと乾かさないとカビますし、重量もあるので取り扱いが少々面倒です。
またポリコットン・コットンは結露に強いとありますが、これは結露しない訳でなく発生した水分を生地(繊維)が吸収します。これがなかなか乾かないことも。ポリエステルだとサッと結露した水分を拭き取り、風通し良くするだけで早く乾きます。
まとめ
- リーズナブルで乾きが優れたポリエステル。→スタンダード
- ウルトラライトで摩擦に強く柔軟性があるナイロン。→ハイエンド
- 優れた通気性と結露に強いナチュラルな風合いなコットン。→オシャレ
- ポリエステルとコットンの特性と欠点を補ったポリコットン。→バランス
テント生地に使われる、ポリエステル・ナイロン・コットン・ポリコットンのポイントを押さえておけばテント選びの幅も広がります。ご自身にあったスタイルのテントを見つけましょう!