どうも。キャンプインストラクターのaki.freedomです。
さて、テントの選び方について色々とポイントを書いてきましたが、他にも用語があります。
いっぱいあり過ぎてナンノコッチャ…となりますよね。
その中でもデニールと糸の織り方の意味について知っておくと、「俺のテントの生地は210Dポリエステルタフタなんだぜ〜。」とちょっと通っぽくなれます。笑
前回のテントの防水コーティングについての記事です。
テント生地の厚みを決めるデニール
女性の方だとストッキングやタイツなどで馴染みがある単語だと思いますが、同じ物と解釈してもらって大丈夫です。
デニールとは糸の太さ(重さ)の単位のことをいい、9000mに糸を伸ばしたときの重さが1g時は1デニールです。デニールの数値が大きくなると糸が太くなり生地が厚くなります。
一般的なキャンプ用(オートキャンプなど)のテントは68D〜210D。山岳向けULテントは30D・40Dの生地が使われています。
デニール数が高くなるほど、重く耐久性の高い生地になり、デニール数が低いと耐久性は低いですが軽量なテントになりますので、テントを選ぶ際にひとつの判断材料となります。
ULテントなどはデニール数が低いですが、シルナイロン等が使われており軽量で高強度なものがあります。
糸の織り方
テント生地の糸の織り方は、タフタとオックスフォードが基本で他にはツイルがあります。衣服と同じなので、覚えておくと生活にも役に立ちます。笑
タフタ
糸を縦横交互に規則正しく交差させた織り方で、日本では平織りとも言います。
シンプルな織り方なので軽くて丈夫です。
オックスフォード
縦糸・横糸をそれぞれ2本づつ縦横交互に規則正しく交差させた織り方で、イメージとしては糸2本版の平織りです。日本では斜子(なるこ)織りと言います。
タフタに比べると引き裂き強度と耐久性があるので、テントでは摩擦するインナーフロアなどに使用されています。
ツイル
ツイルは、規則的に縦糸と横糸が1個飛ばしに編み込まれ横糸が斜めにズレていきます。日本では綾織りと言います。
縦横の繊維が交差する点が少ないため平織りに比べると強度は落ちますが、柔らかさがあり伸縮性に優れシワになりにくいのが特徴です。
【番外編】リップストップ生地
リップストップ生地とは格子状にナイロン繊維を縫い込んだ生地のことを言い、コットン、ポリエステル、ナイロン素材に使われています。
「リップ(rip)=引き裂く・破れ」-「ストップ(stop)=止める・押さえる」
と言う意味があり、耐摩耗性と引き裂き強度に優れています。
万が一生地が裂けたとしても、格子状の縫い目で抑止され、それ以上は裂けません。
テント以外にも、ウェア、スタッフサックや小物など様々な物に使われており、リップストップ+ナイロン・ポリエステルで軽量・高強度を実現してます。
まとめ
- デニールとは糸の太さ(重さ)の単位のこで、9000mに糸を伸ばしたときの重さが1g時1Dとなる。
- デニールの数値が大きくなると糸が太くなり生地が厚くなる。
- 使用環境・目的に応じてデニール数でテントを選ぶ。
- テントの糸の織り方はタフタ・オックスフォード・ツイルがあり特性が異なる。
- リップストップ生地は格子状にナイロン繊維を縫い込んだ生地のことで、耐摩耗性と引き裂き強度に優れている。
なかなかデニールや糸の織り方について知ってるキャンパーは少ないと思います。
デニール数が大きいテントは耐久性がありますが、重く、折り畳んでも嵩があり収納サイズが大きいので、テントを選ぶ際はこの辺も注意してください。